願望実現の落とし穴(2/5) ~願望実現のしくみ~
願望実現の落とし穴(2/5) ~願望実現のしくみ~

願望実現の落とし穴(2/5) ~願望実現のしくみ~

 まず、願望実現の一般的な方法をおさらいしておこう。もっと多く本などで紹介されてることだから、今更ということになるが、我慢して聞いてくれ。
 願望実現するためにはまず何をすべきか。だれでも知って通り「そのことを願う」ことだな。まずは、自分の願いを「願う」ことから始まる。そうだよな、まず願わないと始まらないから、願望実現はここからスタートするのだが、願い方はいろいろある。神社やお寺へ行って「お願いする」のもひとつ。「祈り」もひとつだ。そして一番オーソドックスなのは、「潜在意識へのすり込み」であろう。これが一番効きそうだと考え、それをやってみようと思って、皆、本を買うのだ。「脳の潜在意識に願望をすり込め」とは最近よく言われてることで、広く知られていることだろう。で、潜在意識にすり込むためには、具体的に願いが叶った状態をよく意識して、それを喜んでいる自分の姿をビジュアルに想像しながら願う。または、過去形で願えとか言う。著者によって考え方は様々だが、共通していることは「潜在意識へのすり込み」だ。その刷り込みは簡単じゃないから、ビジュアルにとか、過去形でとか、になる。
 では、「すり込む」とはなんだ?「すり込む」を定義すると、100%思い込むということだ。100%の思い込みとは、潜在意識にそのことが印刷され、言わば永久保存となる状態で、何をしても消えないすごい現象だ。しかしこの「100%の思い込み」、これが難しい。人間の思いは100%にならない。100%になった時には本当に奇跡が起きるとされているが、悟りの境地にある人以外で100%になることはまずない。人間は通常、100%思い込めないように作られているからだ。だから、生半可な努力ではそうはならない。願望実現とは、要は極力100%に近づけようってだけの話だ。100%へ近づけるために、潜在意識へのすり込みを強制的に行うのだ。潜在意識は自分の脳の奥にある黒板みたいなものだ。そこへ願望をすり込みやすくするために、いろいろ学者は研究している。
 そして、潜在意識にすり込みやすくするために、脳波をコントロールする方法が考え出された。脳波をアルファ波(以下α波)にして、潜在意識に願望をすり込めと。アニキブログ「脳の謎」でも話したが、人の脳はいろんな脳波を出してしるのだが、その中で、潜在意識への働きかけにはα波が有効だということがわかってきた。α波は落ち着いている時、リラックスしている時の脳波である。じゃあ、α波にするにはどうしたらよいのか?巷には、α波を出す音楽を聴いたり、ヨガや瞑想がよいということが言われている。これは、科学的に証明されているから疑う余地もないのだが、猫も杓子もα波だ、瞑想だとなる。だが、ちょっと待ってくれと、アニキはそこに警鐘を鳴らしたい。