酒は酔うために飲むもの。700万年前のホモサピエンスも酒を飲んでいたらしい。らしいというのは、そこには証拠は見つかってないからだが、人類誕生よりも、酒ははるか昔から存在していたと学者は言ってるのだから、当然飲んでいたということだろう。しかし、酒の起源などはどうでもよいのだ。人間は酒を飲むとストレスが緩和される。この事実こそが重要なのだ。このストレス緩和がどれだけカラダによいかということに、ホモサピエンスは気付いたのだ。そして、そこから人類は酒無しでは生きてゆけなくなった。
「酒は百薬の長」という。この本当の意味を知ってるか?酒飲みが、病気の時でも飲みたいからという方便の話ではない。また、酒が何にでも効くといことでもない。酒は、万病の元であるストレスを緩和させるクスリである。。そういう意味なのだ。
では、このストレス緩和がどれだけよいのか?一般論では、医者や学者がいろいろ研究して、アルコールが神経を緩和させるからよいのだと言う。そんなことは皆わかってる。それだけの話なら記事にしない。アニキ哲学で掘り下げると、重要な秘密があることがわかる。実は、プレッシャーや思い通りにいかないなどのストレスを受けると、人の心はマイナスになる。イライラしてくるのだ。そのイライラや欲求不満がカラダに蓄積されると、マイナスエネルギーが出てくる。このマイナスエネルギーのために人はいろんなことを考える。これが脳に蓄積されてゆく。脳は常にプラスの思考しか好まないから、マイナスの考えは迷惑な話であるのだ。すると、潜在意識にマイナスの考えがすり込まれる。マイナス感情だから、まさに本心である。本心は思っただけで簡単に潜在意識にすり込まれてしまう。潜在意識は願望実現のための黒板だから、ここにマイナス事項がすり込まれてしまうと、それが実現してしまう。どういうことかと言うと、悪いことばかり起きてしまうのだ。イライラしている時に、さらに悪いことが起きると、益々イライラする。最初は単純なツイテナイ程度の事が起こるのだが、それでイライラすると、またツイテナイことが起こる。「なんで俺だけに?」と腹を立てると、もう大変だ。次から次へと悪いことが重なる。しかも、最初は単純だったツイテナイことが、悪い事件を引き起こす可能性が大なのだ。これが負のスパイラルで、どこかでこの負のエネルギーを断ち切らないといけない。
で、この負のスパイラルを断ち切ることができるのが「酒」だ。アルコールで酔うことにより、潜在意識への刷り込みを中止することができるのだ。潜在意識への刷り込みは、自分の意思ではどうにもならない。勝手にすり込まれてゆく。本当にすり込んでほしいことは他にあるにもかかわらず、すり込んでほしくないことばかりすり込んでゆく。このメカニズムを古の人類はなぜか知っていた。だから、酒を飲んで酔うのだ。酒を飲んで酔うと、潜在意識への刷り込みが中断されるだけでなく、酒飲んで酔ってる最中は、悪口言っても愚痴こぼしても潜在意識へすり込まれないのだ。ここが酒の最大の秘密である。だから、酒飲んで愚痴っていても運は悪くならない。しらふに戻った時、負のスパイラルは断ち切られているから、ストレスも緩和されて気分がいいのだ。まさに酒の効果はここにある。愚痴は人間の原紙機能で謎が多い。だから、愚痴については、サラリーマンの武器「愚痴」でまた語ろう。
そうだ、人類がホモサピエンスの時代より酒を飲み続けてきたのは、まさにこの理由からだ。創造主は人間にストレスという毒を試練として与えると同時に、緩和剤の「酒」というワクチンも与えてきたのだ。創造主は常に同時に相反する二つのものを与えるという「二面性論」はここにも存在する。