女は武装する(12/14) ~武装する意義~
女は武装する(12/14) ~武装する意義~

女は武装する(12/14) ~武装する意義~

 自分の母親が生活に苦労している状況が反面教師となる。文句言いながらの家事、ぐうたら親父への愚痴、金銭的な余裕がないなど、真似たくなる要素はゼロに近い。

 だから女性は、現代社会を生き抜くために、武装する必要があることをまず悟ることになる。女性は元々、人間としての能力は上なのだ。当然、男を見下して行動しているのだが、古来日本から男尊女卑の風習にどっぷりと浸かっており、「男が優秀だよ」と洗脳されているために、それができない。有名な「杭を抜けない象」の逸話と同じだ。わかっていても、潜在意識にすり込まれている観念が大きすぎて、無意識に「男よりも能力がない」と思い込んでしまっている。自分達よりカラダが大きく、好戦的な性格の前には、どうしても太刀打ちできないと感じてしまう。確かに現代の日本の状況ではまだ、女性はまだ丸腰では男と対等に渡り歩けない。だから、女性は早く武装して男に対峙しなければならない。

 先にも述べたように、男の狩りの獲物だけでは生活できなくなってきているのが現代だ。だから女も狩りに出なければならない。現代は昔と違い、猛獣に果敢に挑む時代ではないから、獲物を捕ってくる仕事は男女どちらでもよいのだ。ただ、この男尊女卑の日本では、まだまだ獲物を捕るというおいしい部分を女に譲らないようにしているだけの話だ。なぜなら、女の方が優秀だということがなんとなくわかっているからだ。現代では、強靱な肉体など不必要な代物なのだが、男社会ではこれが必要だというハードルをわざわざ設けている。要するに、女に狩り場をいじられたくないだけだ。これが男社会の秘密だ。何度も言うが、そこへ女が食い込んでいくためには、モビルスーツを着て大きくみせる必要がある。男と対等もしくはそれ以上だというアピールが必要となり、武装しなければならないということになる。

 「女の武装」という意味は、モビルスーツを着て男と同じ体格に見せるということだが、それはジムで肉体を鍛えて筋肉を付けろという意味じゃない。ソフト面の鎧であり、男の肉体に匹敵する技能を身につけろということだ。それがモビルスーツであり、技能という鎧のことだ。だから、最近の女性は皆、資格や技能を取得しようと必死なのだ。男は大学4年間ちゃらんぽらんに過ごして、就職面接の時にはちゃらんぽらん生活の意味をもっともらしく説明する。そこには何の価値もなければ資格の一つもない。ただ企業の人事担当者は、その男の自社との相性を見るだけだ。そうだ、男は好奇心旺盛だから、野山に放てば勝手に走り出して獲物を捕ってくるだろうと思っている。女性の場合は違う。例えば男と並んで総合職での就職活動では、訊かれることが違う。持っている技能と性格を中心に訊かれる。それを磨いておくことが、「武装する」意義である。

 女性はちゃんとわかっている、何を鍛えればいいかを。人間の派生種である男とは違い、人間の完成種である女がいかに優秀かという秘密はここにある。