勝ったつもりでいる「負けてるやつら」(5/5) ~人生で勝つ~
勝ったつもりでいる「負けてるやつら」(5/5) ~人生で勝つ~

勝ったつもりでいる「負けてるやつら」(5/5) ~人生で勝つ~

今日は、出世など考えてないというタイプの人間についてだ。率直に言う、このタイプは自分の小舟を用意することを考えるか、人生の金の船を探すことをしなければならない。サラリーマンのくせに出世を目指さないという天の邪鬼な性格は、やっぱり「素直さ」に欠けている。そう、まさに変人だ。まずそのことに気づけと言いたい。だから、この手の奴こそ、「素直さ」を磨くことがどうしても必要だ。しかもこの「素直さ」、これ一つで人生は大幅に変わる。そして、これは死ぬまで持って行ける技能だから、決してムダにはならないお得な技能なのだ。早く身につけた者勝ちだ。

出世に興味のない奴は、大概仕事がうまくいってないはずだ。で、仕事がうまくいってない奴は、係わる人間関係も当然うまくいってない。それでどんどん素直じゃなくなるから、会社からも評価されずに取り残されるという「負の連鎖」が始まっている。このことに早く気づき、早く「素直さ」で食い止める必要があるのだ。負の連鎖は「我(が)の強さ」の現れだ。まずその頑固な自分本位の考え方を変えろ。それができるようになれば負の連鎖が止まるから、あとはプラスへ持って行くだけだ。出世に興味がないのはしかたないが、自分の人生には興味があるだろう。会社で出世することが嫌なら、自分の人生での出世を考えろ。それならできるだろう。

じゃあ、人生での出世ってなんだ?と言うと、まあ幸せな人生を送るってことだ。月並みだが、これしかあてはまる言葉はない。そう、照準を会社ではなく人生に合わせるのだ。そうすると見えてくることが多い。自分のいる会社という船はどこへ向かっていくのか。そして、その乗組員はどうなっていくのか。それらをじっくりと観察する。出世指向の人間には見えないことが見えてくる。それを見据えて、自分の将来を設計してゆくのだ。しかし、会社の連中にこのことを他言してはいけない。余計に評価下げるからな。出世に興味のない人にとって人生での出世とは、簡単にいうと会社という船を下りることを意味する。しかし、ただ下りてはいけない。そこが太平洋の真ん中で、しかも真冬の嵐の中かもしれない。時期と場所をしっかりと選んで、船を下りるのだ。アニキは会社を辞めることを奨励しているように思えるだろうが、出世を考えず会社でくだらない仕事をしているより、人生を豊かにすること考える方がよっぽどいい。くだらない人生を歩むために、人は生まれてきたのではないからな。

アニキがいう「負けてるやつ」の本当の意味は、人生に後ろ向きの奴のことだ。大企業でも中小でも、サラ-リーマンになったなら、心の中で出世することを考えなければならない。出世を意識しすぎて、上司のごますりに徹したり、ライバルを必要以上に気にするから嫌みに映るのだ。毎日、周りに感謝しながら、皆ハッピーになる絵を描き続けていれば、昔投げたブーメランが何本も戻ってくる。そいつを捕まえれば、自然と上に上がれる。ライバルなんて全く意識する必要はない。

   何度も言うが、「現在、日本にある企業のほとんどは負け組だ」と。儲かってる業界の儲かってる会社の儲かってる部署に所属している奴は、勝ったつもりでいるのだが、それは人生における「一時点」での話だ。さらに、それは会社という入れ物がその時点で勝っているのであり、そこに配置された人間が勝ちだという話ではない。会社を自慢する奴はすでに「負けている」と言いたい。また、会社や部署が儲かっているというその状態を永遠持続すると思ってるから、これも「負けている」という所以なのだ。
 人生は勝ち負けではない。だれと競うわけでもない。自分自身で勝ち進むだけだ。そのためには、「どんな会社で仕事をすればいいのか!」を考えるのではない。「どんな人間になりたいか!」を常に考えるのだ。それには、「感謝」「素直さ」「みんなが幸せ」などの基本理念が必要だよな。これが、「人生で勝つ」ということに繋がるのだ。