前回までの話では、大企業も中小企業もいいとこなしだと言った。アニキはへこませて終わりじゃない。今日は、勝つための話でしめくくる。
では、サラリーマンにおいての勝ちとはいかなるものか。ここから話してゆこう。まず重要なことは、自分が「負けている」ことを認めることが重要だ。大企業にいても中小企業にいても、サラリーマンには変わりがない。サラリーマンである以上、この「負け」を認めることだ。なぜ負けを認める必要があるのか!ここにアニキ哲学である「考え方の重要性」が再び出てくる。以前のブログの中の「脳の謎」や「プレッシャーだけが人を育てる」などで再三強調しているが、ここでも同じだ。
「負けを認める」とは、心の壁を取り払うということ。自分の考えが間違っているから、改めなければならないと考える心だ。負けを認めないと、「自分が正しい」という考えに囚われてしまい、何事にも「自分の我」が出てしまい、人間の持っている最高の技能である「素直さ」が出てこない。素直さこそが、サラリーマン最大の技能だ。この技能の奥深さについては、長くなるので別途話そう。ここでは、「素直さ」が重要ということだけ焼き付けてくれ。で、負けを認めた上で、冷静にどうするかを考える。
サラリーマンである以上、出世を目指すのが当たり前なのだが、それが嫌なら人生の小舟を準備するしかない。まずは、「会社のまやかしに気がつけ!」会社の方針、「生かさず殺さず」に早く気がつくことだ。この話も、アニキ哲学「サラリーマン輪廻」で詳しく説明してゆこう。
とにかくだ、負けを認めたあとの自分の生き方は2種類。まずは出世を目指す諸君、君たちは「自分だけ得する」仕事はするな。これが軸となる。出世指向の人の考え方は2つだ。
ひとつは「みんなハッピーな絵を描け」ということ。これはわかるな。関係者が全員ハッピーでないと、その絵は長続きしないのだ。だれも損させてはいけない。
そして二つめは、「人に与える」だ。この「人に与える」に注意点がある。「決して見返りを考えない」ことだ。見返りを求める心が見透かされたら、人はついてゆかなくなる。その与えが「無償」であることが、人の心を動かすのだ。といいながら、実は見返りはあるのだが、それが直接的には戻ってこない。忘れた頃に、別の方角から別の形で現れる。これを「見返りブーメラン現象」という。そしてその戻って来た見返りの連続で人は大きくなり、それが実力となる。そうだ、実力は必ずあとからついてくるから、心配するな。
そのしくみは何かというと、この二つを実行することにより、アニキ哲学「感謝トルネード」が生まれるのだ。感謝トルネードについては、ブログ「脳の謎シリーズ」を読んでくれ。このエネルギーに後押しされるから、目指さなくても自然と出世してしまう。大企業だろうが中小だろうが、出世オーラの出ている奴には、規模など全く関係ない。周りに「感謝トルネード」が巻き起こった人間は、自然と上に向かっていくのだ。サラリーマンは出世しないと意味がない。まずは企業という船に乗ったなら、全体を見渡せる場所へ早く行け!と言いたい。いつまでも船底にいるんじゃあない。