ストレスを何とか耐えしのいでいる人間達に対し、創造主はやはり次のトラップを用意している。それが「戦争」だ。一見戦争は、人間が自分達で起こしていると思ってるが、よく考えてみてほしい。戦争はすべて人間の強欲さが原因だ。欲がなければ、戦争なんて起こらない。ここに創造主は巧みな罠を仕掛けている。欲望という感情を人間に与えているのだ。アニキ哲学では何度も登場するが、「人間の原始機能」のひとつであり、欲望は味方にもなるし敵にもなる。要するに創造主は、欲望という感情を与え、その使い方を人間に任せているのだ。人間が滅びの道を進むのか、又は繁栄の道をたどるのかだ。欲望の使い方が間違った時、「戦争」を自ら引き起こしてしまう。戦争を仕掛ける側が悪いのだが、守る方も戦争に突入してしまう。最後には、悲惨な結果となって幕を閉じる。これが有史以来20世紀まで続いているし、現在もくすぶっている国は多い。スイッチ一つで何万人の命を奪ってしまう戦争は、まさに天敵と言っても過言ではない。戦争が天敵?なんで、自分達の意思で起こしているのに天敵なんだ?と思うかもしれないが、ここに人間の問題がある。ではこの場合の天敵の正体とは何であろうか?
戦争が天敵とするなら、それは心の暴走が原因だ。自分達を守るためという大義名分は、戦争相手のことや戦争にかり出される人達のことなど全く考えてはいない。つまり、悪魔に心を奪われた状態で、何者かに心を乗っ取られているということだ。創造主は、心の暴走スイッチを人間に備え付けている。それは簡単にはスイッチは入らないが、一旦入ってしまうと元には戻らないという仕掛けだ。こんな心の闇のトラップを創造主が人間にくっつけている。心のスイッチを押すのは自分であるのに、人間という生き物は実に愚かであり、押してしまう。しかし、21世紀となった現在では、戦争がどれほどバカらしいことかと唱える賢い人間も出てきており、なかなか戦争は起こりにくい世の中ではある。となると、天敵は戦争ではなく、もっと他にいるのではないかということになる。人間の心が賢くなれさえすれば、戦争は天敵ではなくなるといううれしい面もある。
では、次なる天敵とはどんなものなのであろうか?病原菌は克服する。戦争は人が賢くなることで防げる。すると次は、どうしても防ぎようがない決定的なものだ。それも、準備できず突然数万人が死んでしまうものだ。こう考えると「天災」が天敵として浮上する。天災はいろいろあるが、大規模に壊滅的な打撃を与えるとしたら、地震だろう。それに異論はないかと思う。天災はまさに人間にとっての究極の天敵である。
天災は、「地球のプレートがどうのこうの…」と、いろいろ原因を調べているが、そんなことはどうでもよい。要は、なんで地球をそういう状態にしてあるのか?又は、なぜ、そういう状態の星である地球に人間を送り込んできたのか?が重要なのだ。つまり、天災は創造主が勝手に起こす。これだけだ。しかも、時間・場所・規模などすべて創造主の思い通りであろう。では、その目的はなんであろうか?創造主の気まぐれか?そんなことは決してない。創造主のやることにムダはない。