人間の原始機能「総論」(1/3) ~プロローグ~
人間の原始機能「総論」(1/3) ~プロローグ~

人間の原始機能「総論」(1/3) ~プロローグ~

アニキ哲学の中に数多く出てくる言葉のひとつが、「人間の原始機能」という単語だ。その都度、簡単に説明を加えているので、何となく理解してもらえている思う。そう、「原始機能」とは、人間に元々備わっている力だ。感性や感情、行動面においてもさまざまな機能が備わっている。誰にも教えてもらってないはずなのに、なぜかそうなっている。まるで、パソコンを買うとパッケージでついてくるソフトのようなものなのだが、人間の場合「いらない」ということにはならない。創造主は、人間をカラダとパッケージで世に出す。人間は、原始機能とセットで生まれてくる。これは、マクドのようなちんけなセットではない。数々の原始機能がフルセットでついていて、本当にお得なバリューセットだ。アニキ哲学を語るにあたり、この人間の本来のバリューセットである原始機能を無視してはならない。
 少し話は逸れるが、アニキ哲学を理解してもらうために、アニキ哲学の骨子について少し説明しておこう。アニキ哲学は、人間はサルからの進化ではなく、創造主によって意図的に作られた存在であることを柱とし、そこに与えられた原始機能を最大限に活用して、人生の意味やあるべき姿を探す。さらに、現在の科学では証明できない様々なスピリチュアルな現象についても、創造主論・原始機能論から導き出した仮説により、矛盾なき論理を構成する。当然だが、例外は無視する。
 つまり、現代科学で証明できない現象は、だれかの意図により証明されては困るから厳重に隠されていると見るのだ。ではその隠す目的は何か?とか、隠す理由は何か?と、紐解いていくと、腑に落ちる領域に達する。ここに、アニキ哲学の基礎が生まれるのだ。人間や世の中のしくみとスピリチュアルの融合がアニキ哲学である。で、それはシンプルであることが重要だ。真理はシンプルであれば、それは正しいと考える。なんか、言葉にするとすごくかっこいいが、人生を語れるほどアニキは偉くない。俗人的な人間だ。そして、ただのサラリーマンだから、さらに、一流企業で働くサラリーマンではなく、「上場企業⇒外資企業⇒中小オーナー企業x2⇒一瞬、自営業⇒外資企業」と、様々な会社を体験した根無し草的な人間だ。そんなサラリーマン人生において、この哲学が有効なのかどうかを試してみているだけだ。
 というわけで、アニキ哲学において重要な要素である「原始機能」抜きでは、世の中のしくみや人間という生き物の性質を検証できない。そして、この原始機能がわかってくると、人間という生き物が少しわかってくるはずだから、こいつを無視することはできないということだ。
 話を戻そう。人間に備わるバリューセット「原始機能」は、人類誕生より備わっている。そこに間違いはないし、変化も進化もない。人類創世より変わらないのが原始機能だ。変わってしまった機能は原始機能とは言わない。原始機能を語る上で、これはひとつ重要なポイントでもある。創造主が与えた機能であるなら、その機能は変化してはいけない。変化があるとしても、それは個体差の範囲であり、ベースは皆同じである。ではなぜ人間の創造主は、そんな原始機能なんかを人間に与えたのだろうか?
 これから、それを一つずつ語ってゆくことになる。