上位概念とは、日頃だれでも頭の中で無意識にやってることなのだが、そう簡単に片付けてしまわずに、細かく分析することでよく見なければならない。サラリーマンとしての上位概念は、仕事や立場によりその概念は異なるし、その上位と下位はすぐに入れ替わる。その日の気分で上位概念はコロコロ変わるのが普通だ。だが、そんなことではダメ人間のままだ。アニキは言う、上位概念がコロコロ変わる奴なんか、ただの小者だ。アニキ哲学から見ると、ダメ人間というカテゴリーに入ってしまう。
なぜ、小者なのか?なぜダメ人間なのか?本人達は気づいてないのかもしれないが、上位概念がコロコロ変わるということは、ポリシーがぶれてる証拠で、信念という軸がビシッと通ってないから、優先順位が変わる。一本筋が通ってない人間なのだ。毎日起こる出来事はすべて、この自分の哲学である信念と照らし合わせて優先順位を決めなくてはならない。筋が通ってる人間は、答えは常に同じだからわかりやすい。あの人に質問したら、たぶん答えはこうだろうと、予想できてしまう。想定されてしまうというのは、なんとなく心が読まれているようで嫌な感じはするが、上位概念とは読まれていいのだ。なぜなら、上司やお客の上位概念がわかるというのはサラリーマンとして大切な技能だ。読めれば先手を打てる。仕事とは先手の取り合いだ。目の前の業務の先を読む。そんなこともわかってないから、一人前とは言われないのだ。今起きてることは、過去における先読みの結果だ。それが想定通りなら安心で、想定外であれば、再度先読みを繰り返すだけである。文章にすれば仰々しいが、なに、だれでも毎日頭の中でやってることだ。
そう、上位概念は常にその人の哲学・信念の上に成り立つもの。 上位概念の話をすると、優先順位とどう違うのか?という質問をされる。どちらも選ぶ決断をするという意味においては同じである。しかし、優先順位と上位概念とは似ているが全く別物だ。上位概念は優先順位よりも高尚な概念なのだ。優先順位とは、たくさんある物事の中において、どれが重要かという判断の下に、優先すべきことを決める。その判断基準は、自分がそのとき、どれが重要なのかという基準である。優先順位という概念も実は人間の原始機能である。他の生き物にはない。あるもかもしれないが、原始的欲求の範疇の話であろう。優先順位については、またの機会にブログで紹介しよう。今回は上位概念に的を絞る。
で、上位概念だが、例えば究極の選択の場合などが当てはまる。「一方を立てれば、もう一方が立たない」というような選択だ。社長が会社の進退を決める重要な決断を行う場合などがそうだ。この場合、社長の哲学も必要なのだが、会社の創業時の理念なんかに照らし合わせて決めたりするものだ。この理念が、企業にとっての上位概念で、社長個人の哲学はその下の順位となる。