「人生とは何か?」と突き詰めてゆくと、頭が混乱してくる。それが何かとわかる時は、死ぬ時なのかなとも思う。しかし、そんな人生であるが、いろいろ研究していくと面白い法則が見つかる。そこには明確な段階があることに気づくのだ。そう、人生のステップは最低3段階と、アニキは考える。勘違いするなよ、3段階は最低の話だから、もっと多い奴も当然いる。
人は生まれ、幼稚園へ行き、学校へ通う。中学までは義務教育だから、だいたいの日本人は自然とその道を進む。まず、学校という枠の中で社会を知ることになるのだが、そこでうまく好きな事や得意な事を見つければラッキーだ。だが、ほとんど人は何が得意で何が好きなのかわからずに、ずるずると大きくなってゆく。錯誤の日々をおくることになる。
分岐点はまず、社会人になった時。ここをまず人生の出発点として考えたい。アニキはこの「学校」という準備期間を人生のしくみには入れない。なぜなら、一生学生という人間はいないのだから。学生とは、お金を払ってその社会にいる段階である。お金を払っているから、守られている。言わば、お客さんだ。お客さんの状態においてはまだ社会に出たとはいわない。お金をもらう段階からが人生の始まりである。お金をもらうということは、誰かに守られる立場ではなく、自分を含めて誰かを守る立場だ。そこからが人生と考えるのが筋だ。そして、必ず、ある年齢にて社会に放り出されるのである。人はいつまでもお客さんではいられないのだ。
そこでまず、人は就職するか職人になるかの道を選ぶことになるのだ。そこでは人は赤子同然だ。流れとしては、師匠(上司)を得て、とにかく何でも1から教えてもらう。そして、まず目の前の仕事を一生懸命に学び、自分のものにすべく努力するのではないだろうか。これが第1段階だ。この第1段階において、大きな能力を得て飛躍的に伸びる人や、大して伸びない人などに分かれる。大きく伸びた人は、「俺はすごい」「俺にかなうやつはいない」と錯覚し、脚光を浴びバリバリやってゆく。そして、評価も得るものだ。そして「俺が一番。」と錯覚する。そんなとき、都合良くライバルが現れる。そいつにこてんぱんにやられるのだ。そのときにどん底に突き落とされるのだ。
で、落ち込み悩む。しかし、答えはない。抜け出すための答えは、次の師匠だ。新たな師匠が現れる。これが人か本か夢かは別として、ある日、師匠の言葉が腑に落ち、気づきが起こる。気づいた後に、その気づきに沿ってバリバリやり始めるのだ。それが人生の第2段階。この段階でほぼその物事を極めることになる。がむしゃらにやって、なんとかなるものではないことがわかる。または悟りの境地を得るのである。悟りとは、アニキ流に言えば、「物事の仕組みを理解した。」ということになる。この第2段階までが学びである。