熱くなって脱線しすぎてしまった。話を元に戻そう。まあ、サラリーマン輪廻にもいい部分はある。例えば相性が悪い上司部下の関係だ。過去ブログ「プレッシャーだけが人を育てる」の中でも少し触れたが、上司と部下は引き寄せの力が働く。合わなければ反発するから、どちらかがどこかへ飛ばされる。相性の悪い者同士、長くて3年だろう。仲の悪い羊同士は、引き離さなくては羊飼いが大変だからだ。がしかし、メリットはこの程度の話だ。
さて、サラリーマン輪廻を理解してもらえただろうか。前述の通りサラリーマン輪廻とは、決してポジティブな概念ではなく、ネガティブそのものだ。だから、輪廻を断ち切る努力をすることが必要だ。つまり、俺たちがやらなきゃならないことは、サラリーマン輪廻のカルマから逃れることだ。ただ、サラリーマン生活を送っていると、知らず知らずのうちに輪廻にどっぷりとはまる。これは仕方ないことだが、早く抜け出すことを考えねばならないのだ。
では、このサラリーマン輪廻を知って、これからどうするのが賢い生き方なのであろうか。サラリーマンを辞めれば輪廻からも開放されるが、正直、今の厳しい時代は、簡単に会社という船を降りるべきではない。世の中という嵐の海は、益々ひどくなると予想される。大きいか小さいかは別にして、今、会社という船に乗っているのであれば、まずは落ち着いてサラリ-マン輪廻という概念を、深く理解することに務めるべきだ。今の船にそのまま乗っていたとしても、自分の待遇がよくなることはないことはわかるのだが、急ぐことはない。じっくりと観察することだ。先輩や上司の様子をよく見ることだ。先行きは不安ではあるが、けっこう割り切って楽しんでいる者も多いからだ。滑り込んでの退職を心待ちにしているかもしれない。だから、よく訊いてみるといい。
サラリーマン輪廻を知っていれば、その中に込められた本質を見抜くことができる。日頃から常に、同じ道を歩まないようにするにはどうすればよいか?ということを、いちいち自問自答しながら生きる。そして、文章で書けるような能力を身に付けるのだ。この能力とは、現在の仕事からかけ離れた技能ではない。今の仕事の中で磨くことができる能力だ。過去ブログ「技能と能力」でも話したが、目に見えない力こそが能力だ。具体的には、サラリーマンの武器シリーズで出てきた能力を身につけて使いこなせばよい。結果がついてくるから、それが実績となり、自信に繋がる。そうやって自分を磨いて時を待つ。すると自然に、向こうからチャンスが歩いてくる。これが、サラリーマン輪廻「引き寄せ天道」だ。
ほしいものは何でも引き寄せるのがアニキ流である。