昨日までのブログ「ひるむな!」で例に挙げた話について、質問が多くあったので、補足の話をしよう。新しい上司が古参でベテランの年上の部下を持つというシチュエーションの逆の場合だ。威張り腐ったとんでもない上司が来たら、どう対応したらよいのか?という質問だ。こっちの方が実際多いかもしれない。厳しすぎる上司、又は気に入らない部下をしごく上司の話だ。結論から言えば、それでも「ひるむな!」ということなのだが、自分が部下で相手が上司の場合、話は少し厄介だ。まあ、いい質問があったので、この場合にはサラリーマンの武器が使えることができるので、それで説明しようと思う。
悲しい結論から言っておこう。上司が嫌なモンスター上司である場合でも、好かれることを考えなければならない。つまり、上司を変えようとするのではなく、自分が変わることを考えなければならない。悲しいかな、好かれるしか道はないのだ。大会社なら、3~5年でどっちかが異動となる確立が高いが、中小企業ではその道もない。だから、どうにかして好かれるような行動を取る必要がある。評判だけで判断してはダメだ。まず、自分の目で見て確かめることだ。偏見や先入観があって物事を見ると、正確に真実を掴むことができない。そのためにはまず、じっくり見ることだ。赴任してすぐに威張り倒しても、じっくりと観察しろ。その上で、「好かれるにはどうしたらよいか」を考える。どうしても、何も見つからないのなら、奥の手がある。
いくら手の付けられないモンスター上司であっても、以前の部署にはお気に入りの部下が必ずいる。まずその人を何とか探し出す。そして、前部署のその部下に会いにいくのだ。近くいなかったら、遠くまで会いに行け。仕事が人生なのだから、そのくらいやる価値は大いにある。で、前部署の部下と会ったとしよう。そこで、「好かれるにはどうしたらいいのか?」「どんな部下が好きなのか?」を訊くのだ。前部署の部下は、上司のツボを必ず押さえているから、ヒントは的確だ。まさに腑に落ちる話が聞けるはずだが、それを実践できるかどうかはまた別物だ。ただ、ひとついいことがある。前部署の元部下にそのモンスター上司のことを聞きに行くと、「好かれたい」と思ってるという気持ちがその前部署の部下に伝わる。ここが大事なのだが、その前部署の部下から、モンスター上司の耳にその気持ちが伝わる可能性が高い。ここを巧みに利用する。