アピーラー達の午後(7/14) ~アピーラーの「道」~
アピーラー達の午後(7/14) ~アピーラーの「道」~

アピーラー達の午後(7/14) ~アピーラーの「道」~

 そう、アピーラーはバカではなれないのだ。アピーラーは自分に実力がないということに気づく頭のよさがあり、どうしても出世したいという願望があり、その目的のため裏工作で生きてゆくという道を自ら選んだ者だ。まるで中国の宦官だ。汚い手口を使うアピーラーは、そういう意味では、中国の宦官の生まれ替わりかもしれない。だから、ライバルを蹴落とすことを真剣に考えて実行する覚悟が備わる。足を引っ張るという汚い手段、ここがアピーラーの土俵となり、ありとあらゆる裏手段を講じてゆくことになる。そう、頭がいい人間だからこそ、裏工作で結果が出てしまい周りから煙たがられる。だから、アピーラーの的にならないように気をつけたり、媚びたりする人間も現れる。しかし、アピーラーの特性として、義理人情は一切通用しない。アピーラーは自分の評価を上げることだけを考え、周りは全く見えていない。つまり、自分が邪魔だと思えばすぐに蹴落とすことだけを考える。まあ、小心者だから、情報収集のために信者を周りに置く奴もいるが、利用されているだけだと心得よ。

 アピーラーに対するゴマすりも通用しない。アピーラーには、「自分がやるから相手もやる」という行動理念がある。決して誉められる理念ではないが、頭がいいだけあって、自分がやる卑怯な行為は自分がやられる可能性があるということを常に警戒している。だから、抜け目ない。アピーラーが自分の直下を何年も潰していくことができるのは、この恐怖感のためである。自分は汚いことを平気でやるが、他人にやられると腹が立つのがアピーラーの特性だ。つまり、自分はゴマするが、他の奴がゴマするのは気に入らない。そこには当然アピーラーの潰しが入る。自分の評価には関係ないのだが、同じことをしている奴が気に入らないらしい。

 まあ、とにかく小さいのだ。本来はプラス側に使うべき頭のよさをマイナス面で開花させてしまったたわけだ。あまりにも卑怯な思考で固まっているために、彼らは口では語らないが、そこにはアピーラーとしての哲学も存在する。アピーラーもいわゆる日本人の精神の「道(どう)」がある。そう、アピーラー道だ。そこには、我々が理解できない独特の哲学や軸が存在する。それは、一般の道とは違ってねじ曲がっている。一方的な見方になるが、ねじ曲がって見えるのは正当な道(どう)の追求者の見え方であり、アピーラー側から見れば何もねじ曲がっておらず、真っ直ぐな道に見ている。これは、自分の側が常に正義であるというアニキ哲学の正義概念だ。そういう意味で、アニキ側からはアピーラーの道は邪道といえる。

 アニキ哲学では、道から外れた道はすべて邪道と言う。邪道の中で、道と正反対の理念は獣道である。つまり、アピーラー道は獣道であり、しかも片道切符だ。一度その獣道に足を踏み入れると戻れない怖さがある。そうとう人徳のある道(どう)を語る上司でもいない限り、人を獣道から戻すことはできない。単なる邪道と獣道との違いはここにある。邪道と獣道については、後日ブログで説明することにしよう。