とっておきの「宴会芸」を紹介しよう(後編)
とっておきの「宴会芸」を紹介しよう(後編)

とっておきの「宴会芸」を紹介しよう(後編)

 今日は後編だ。今日の芸はさすがに実現性は低い。勇気のある若者にこそ、これを紹介したい。

◇おむつプレイ
 これはひどい芸だ。実にかなりの勇気がいる。体育会出身者でも及び腰になるスペシャル芸だ。できれば、女性が参加しない宴会でやることを薦める。読んで字の如し、いわゆる赤ちゃんプレイだ。そう、やることはただのおむつ替え。
 役柄は母と赤ちゃんの2人。大人用のおむつを履いた赤ちゃん役が、ベビーベッドですやすや寝てるところからスタートだ。その後、赤ちゃんはおむつの中でクソをするという過激な行動に出る。そして、ウンチを変えて欲しい赤ちゃんは泣き叫ぶのだが、母親役は何で泣いているのかを探る演技をする。そして、「あ、おむつを変えてほしいんだ。」ということに気がつき、おむつに自分の顔を近づけにおいを嗅ぐのだ。ここで咳き込む演技が要るのだが、演技せずとも素でできてしまうほどくさい。まずその前に、赤ちゃんがクソした後は、もうすでに辺りはくさい。そして次におむつ替えが始まるのだが、これが地獄だ。ここからは解説はいらないだろう。すべきとことをするだけだ。とにかく無事におむつを替え終えなければならない。悪臭と罵声の中、無事におむつ替えを済ますのだが、ものすごく後味が悪い。会場全員がどん引き状態だ。この芸には宴会の腰をも折る力があるのだ。
 アニキは昔この芸を思いつき、独身寮の新人歓迎会で新人に芸としてやらせたことがある。おむつ交換の途中で、元のおむつのクソがあまりにも大量だったため、片手で支えきれず、誤ってその場に落としてしまった。しかも、おむつの中身があたりに飛び出してしまったのだ。そして、その瞬間に中止。芸人二人は退場させられてしまった。
 その後、この芸は会社で封印されたが、心ない先輩が他でやらせた話も聞いた。やはり不評だったと聞く。いずれにせよアニキは、いまだにこれが、芸としての評価を受けたと聞いたことがない。