「松原みき」を紹介しよう
「松原みき」を紹介しよう

「松原みき」を紹介しよう

松原みきを知らない人にぜひ彼女を紹介したい。知ってる人は釈迦に説法だから読み飛ばしてもらって結構だ。アニキは、浪人時代、新宿の裏にあるライブハウス(名前は確かルイードだったかな?)に、松原みきを見に行くのが楽しみだった。アイドル全盛期で、いろいろかわいいアイドルも目移りしたが、やはり本命は松原みきだった。ジャズシンガーということでよく紹介されていたが、アニキにはそんなことはどうでもよく、ただ彼女の歌と容姿が好きだった。

きっかけは、当時FMステーションという雑誌に出ていた彼女に一目惚れ。なんて美人なんだ!、と。時代はFMエアチェック全盛期だ。「真夜中のドア」という歌と松原みきという名前は知っていたが、どんな歌手だかは知らなかった。邪道だが、アニキは美人歌手に弱かった。ホントに美人で、当時GOROという雑誌にも、水着グラビアで特集組まれたほどだ。だから、LP全部そろえたね。テープに入れて、重たいウォークマンで毎日聴いたよ。彼女の歌って、LPの中でも駄作がないんだ。アルバムっていうものは、つまらない曲も入ってるから、ダビングする時って、曲選んじゃうんだよね。でも、松原みきは選べないのだ。全部はずせないんだ。自分で彼女のベスト盤作るのはすごく難しい。友人に、おすすめはどれ?って訊かれても、あれもこれもって言ってしまう、そんなアーティストだ。

だから、ベスト盤作るのは、曲選択に苦労するはず。まあ、だまされたと思って彼女のCD見つけて買ってみたらいい。今からファンになること必至よ。ベスト盤なんかは入門編としては最高、いい選択してるものが多い。声がハスキーで歌詞もあんまり明るくないけどね。まずベスト盤から聴いて、次のアルバムは「ポケットパーク」あたりから攻めるのがいいよ。そして、「who are you」→「cupid」の順番。あとは好みで聴いて。「blue eyes」はもろジャズだから、あとにすべき。

結局アニキも大学入学後は、おにゃんこクラブにはまり、松原みきから離れ、かつ意識は現実の女へと向かっていってしまい、松原みきが亡くなったことはあとで知った。罪滅ぼしもあり、現在また彼女の曲をよく聴いている。聴きながら思うのは、古より偉大なジャズミュージシャンというものは、夭折なんだなぁと。

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