かっこよさの定義と言えば、人によってまだまだあると思うが、アニキが重要と言うポイントはこれら5つになる。
実はこの5つのポイントだが、女にもてようという動機付けからこれらを磨こうと思っても、どれも難しい。なぜなら、そんな付け焼き刃的な発想ではじめても、すぐに底が見えてしまう。しかも、どれをとっても自分一人で確立することは難しいものばかかりであることは、理解できるであろうか?かっこよさとは一朝一夕にはならない。そのことをまず認識する必要がある。今日決めて、明日からもてるようになるかといったらそれは無理である。演じることはできるが、あくまでも演技である。本来の自分ではないから、すぐにボロが出る。ボロが出たら万事休すとも言っておこう。メッキの剥げた状態を意中の女性に見られた時、どう対処できる?いくら取り繕ったところで、「メッキだった」って事実だけでどん引きだろう。だから、まやかしは最初からやめておいた方がよい。素で勝負するというのが基本的姿勢だ。間違ったところは素直に詫びて、少しずつ直してゆけばよい。この素直さだが、とても重要な概念で、アニキ哲学「サラリーマンの武器」でも以前述べた。まずここが出発地点だ。で、じっくりいくことを覚悟すべきだ。なぜかというと、かっこよさというものはPRするものでなく、カラダの芯からにじみ出るものだからだ。では、素で行くことをまず最初に決意したなら、次に何をするのかだ。
次に決めるのは、「どういう人間になりたいか」だ。決して「何になりたいか」ではない。ここが大事で、目的地を決めないで山に登るが如しだ。どういう人間になりたいかにじっくり時間をかけるべきだ。ドラマでも会社の上司でも飲み屋のオヤジでも何でもいい。その人のいいところをかい摘まんで自分の理想を作り上げる作業だ。完璧な人間はいないから、いろんな人のいいところを少しずつもらうのだ。そして自分の将来像を作り上げる。そこには共感できる考え方や自分だったらこうするのに、なんて考えも出てくる。そういった事をまとめてゆく。するとそこから、自分の理想像が生まれ、それを目指すための理念や信念が出てくる。「真に人生に必要なものは教科書からは手に入らない」のだ。
ここまでくればしめたもので、それを日々の生活で極めていくための行動軸が生まれる。行動軸が決まれば、あとはそれに従って行動することだ。ただここで注意がある。理念や信念は一つではない、いくつあってもよい。だから行動軸も一つではない。例えばアニキの信念に、「皆ハッピーな絵を描く」というのがある。日々いろんな問題が起こり、これの対応を考える。そのときに、自分のやろうとしていることが正しいのかどうか、やるべきか否かの判断は、関係者が全員損しないかという判断基準で決める。例えば、盗んだお金でアフリカの難民に寄付しても意味はないことになる。難民は喜び自分も褒められるが、お金を盗まれた人は不幸であるからだ。そうなると、「盗んだお金で寄付してもダメだな」という結論なるわけだ。
だから、それを進めていいかどうかは、だれも損しないということになるのだ。