「おみやげの極意」を教えよう!(1/3)
「おみやげの極意」を教えよう!(1/3)

「おみやげの極意」を教えよう!(1/3)

 個人あてのおみやげ話ではない。サラリーマンとしての「おみやげ」の極意だ。それは、会社など自分が所属するグループへのお土産に限定した話として理解してくれ。つまりは「義理みやげ」の話だ。そんなもの買う必要ないじゃないかと言われるかもしれないが、サラリーマン哲学の中ではそんなムダなことでも必要なのだ。

 じゃ、この会社への「義理みやげ」だが、なかなか厄介なもので、みんなが迷う土産なのだ。シチュエーションとしては、出張や休暇で旅行など行った時に、会社へも何かということで買うものだ。「義理みやげ」と定義づけられたこの土産は、受け取る相手のことを真剣に考えないであげる土産だから、その選びに全く力が入らない。しかたなく選ぶことになるから、この場合予算と数量から検討するのではないだろうか。相手の事を考えて買う真のお土産は、品物が先で買うか買わないかはお財布と相談っていう順序だろう。皆もこれは何の目的のみやげかと考えた時、予算からみやげを検討するなら、それはすべて「義理みやげ」ということになる。言わば、バレンタインの義理チョコだな。買って帰ることにその意義がある。中身はある意味どうでもよいのだ。

 午後3時頃に、事務所内でどこからともなく配られる煎餅や饅頭。モノはキヨスクなどで数だけやたら多い1000円程度のものだ。サラリーマンやっていれば、よく目にする光景だ。で、配られた時、「だれのみやげ?」と何気なく尋ねて、近くにその人がいれば「いただきます」ぐらい言うだろう。いなければそのまま食べて終わり。その後、何の記憶にも残らない。たまにOLなんかで、真剣にみやげ買ってくる人いるけど、喜んでるのは親しい先輩後輩OLのみ。これは、お局さんが怖いからというのもあるだろう。なんせ、忙しいのに有給休暇を取って旅行へ行くわけだから、ご機嫌取りや罪滅ぼしをしなければ、築いてきた人間関係にひびが入る。

 で、アニキが言いたいのは、要するに会社への土産は「気にされない」ということ。これじゃ、何の意味もない。お土産の意味をもっと深く考えなければならない。もらった人が喜んでくれるとか、びっくりさせるとか。まあ、本来の目的はそんなところだろう。しかし、会社への土産のように、ほとんどが喜んでくれない環境では、お土産選びもただの作業だ。本当は1000円も払っているなら、それ相応に印象づけたいよな。そうなのだ、「印象づけ」これができればお土産の目的は果たせる。