出世を考えるのがサラリーマンの目的と話したことに対し、同意できないとの意見があったので、少し補足しよう。
実は誰でも、会社に就職した人は出世したいはずなのだ。就職時から出世したくないなんていう奴は、まず入社面接でそう言え!と言いたい。これを黙っているなんて、会社に対する裏切り行為だ。でも、面接時にこれを言うと間違いなく落ちるだろう。会社はそんな後ろ向きの人間などいらないからな。自分が会社を立ち上げて、だれかを雇うことを考えてみればわかる。「私は出世は要りません、でも仕事は一生懸命やります」という人間を雇いたいと思うか。別に出世にはこだわらなくてもいいのだが、何が言いたいのかというと、日本のサラリーマン社会は「出世=給料UP」だ。ということは、「私は給料上がらないでもいいです。低いままでもいいです。」と言ってる人間と同じだ。それはそれで会社としてはありがたいのだが、「出世は要りません」というのは、会社から見れば「仕事しませんよ」と聞こえるのだ。そんな奴を雇いたいとだれが思うのだ。
だからアニキは言う、「俺は出世は要らない」というのはウソだ。本当は出世したいのだが、周りから出世を目指しているなんて思われるのが嫌だから、出世に興味ないなんてウソつくだけだ。また、出世競争みたいにあくせく働くのが嫌だから、自分の仕事だけを淡々とこなし、趣味などやりたいことに力を遣うという奴がいる。どちらも「素直じゃない」んだよ。
とは言いつつも、出世なんて時の運だから、目指す必要は全くない。運が出世を引きつけてくれる。これが真理だろう。大企業の社長に訊いてみな、全員が「運だ」というはずだ。「なぜかツイていた」という。これが出世の真理だ。仕事ができて同期一番の出世有望な奴が、いきなり病気で出世街道からはずれたりするのは日常茶飯事だ。また、合わない上司の下について出世から遠退いていた奴が、左遷された場所での上司に見初められて出世したケースだってある。この番狂わせは何か?すべては運のなせる技だろう。ならば、会社に入ったらやるべき事は「運を磨く」こと、これしかないじゃないか。
答えは何世紀も前から出ているのに、だれも真剣にそのことを取りあげないのは不思議だ。大企業の社長が全員「運だ」って言ってるんだぞ。人はそれを宝くじに当たる「運」と混同している。宝くじに当たるのも運だが、出世の運とは質が全く違う。運にはいくつもの種類があるのだが、だれもそれを真剣に研究していない。運はコントロールできないと思い込んでいる。本当にそうなのか?アニキはここに疑問を感じるものだから、ひとりで運の研究をしている。また少しずつ話してゆこうと思う。
とりあえず今のところの研究成果では、初めに運をよくしようと思っても、目指した具体的な物事に対しては作用しないということだ。個別の具体的物事での運を上げようと思ったら、全体運を上げなければならないというしくみになっている。運の話は長くなるので、また後日ブログで語ろう。
話を戻すと、サラリーマンになったなら、「出世に興味なし」と言うのではなく、「出世は目指すものじゃない、やってくるものだ」って考えるのだ。そして、出世がやってくるようにするためにやることは、「運を良くする」ことだ。